「ダブルケア」の支援団体 DC NETWORK

HPにご訪問くださいました皆様、ありがとうございます。

育児と介護の”ダブルケア”をご存知でしょうか。


DC NETWORKは、育児と介護のダブルケアラー支援団体です。

2021年2月2日に設立された、医療専門職のみで構成されている団体です。

メンバーの主な職種は、保健師・助産師・看護師ですが、心理専門職(臨床心理士・公認心理師)や法律専門職(弁護士)のメンバーもおります。また、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネジャーなどの福祉系専門職のライセンスを持つメンバーも複数在籍しております。

ダブルケアラーの皆様の置かれている状況は様々です。そのような多彩なダブルケアラーの皆様を、多彩なメンバーで支援したく立ち上げました。どうぞよろしくお願い申し上げます。


2024年4月1日現在のメンバー数は、23名です。

それぞれの専門性を生かし、チームで活動しております。

チームは、母子チーム、こどもチーム、地域チーム、呼吸チーム、ヤングケアラーチーム、男性ケアラーチーム、認知症チーム、精神チーム、産業保健チーム、がんチームの10チームがあります。


団体コンセプト

DC NETWORKのロゴは、代表がデザイン原案を作成し、2021年2月2日の団体立ち上げと同時に「株式会社アイコーポレーション ロゴ製作所」様に作成をお願いしました。

「NETWORK」の真ん中に「W」の文字があり、この「W」はダブルケアの「W」とDC NETWORKのシンボルである「ダブルピース」、団体設立日である「2月2日」を表しております。

また、「NETWORK」を半円状にしたのは、「DC=ダブルケア」を行っている皆様を私たちのネットワークで受けとめることを表現しております。

DCは、「Double Care」 「Diversity Care」の略です。

つまり、上記ロゴには、多彩なダブルケアラーの皆様を多彩なDC NETWORKメンバーで受けとめる、という意味が込められております。これが、我々のコンセプトにも繋がります。

ご挨拶

 HPをご覧の皆様、訪問いただきありがとうございます。

 代表のてらりんです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本団体はニックネームで活動しておりますので、DC NETWORKでは「てらりん」と呼ばれております。他のメンバーもニックネームで呼び合い、活動しております。そのため、自己紹介では本名や所属を明かしていないメンバーも多くいます。しかし、メンバーは皆、医療専門職であり、身元の確かな者しかおりませんのでご安心ください。

 私が「ダブルケア」という言葉を知ったのは、2018年5月のことです。

 数年前より、出会う妊婦さんに「産後、どなたからか支援を受けられそうですか?」と伺うと、「親が高齢であり、誰も頼れません。それどころか、両親は老老介護中で、そのうち私が介護しなければならなくなりかもしれません。」というお話を聴くことが増えてきたように思っておりました。

 育児だけでも大変なのに、そこに介護も加わったら、どれほど大変なことか。

 そこで私は、育児と介護が重なる状況について、文献を調べてみたところ、「ダブルケア」と呼ぶことがわかりました。

 ダブルケアは、2012年に横浜国立大学の相馬直子先生、英国ブリストル大学の山下順子先生、お二人の研究から生まれた造語です。育児と介護という、2つのケアの重なりは、家族にも、何よりもケアを担う方の生活や人生に、大きな影響を与えます。

 私は、このダブルケアをもっと知りたいと考え、2019年度から当事者支援団体の方々と関わりを持つようになりました。皆さん、助産師である私が関心を寄せていることをとても喜んでくださいました。全国にいらっしゃる支援団体の代表の方々と繋がり、活動の実際を知るため現地へ行きたいという話をしていた頃、COVID-19の感染が猛威を奮い始めました。

 育児と介護を行っているダブルケアラーの皆さんにとっても、生活が一変し、より一層、困難な状況になっている話を耳にするようになりました。保育園や介護施設などに預けることができず、自宅に籠もるしかない状況で、これまで頼っていたところに頼れないと。そのような話を伺う度に、何もできない自分に対し、非常にもどかしい気持ちでおりました。

 出口のみえないコロナ禍は、私たちの社会も一変させました。

 対面の支援活動が難しいなら、オンラインででも動きだそう!

 そして2021年2月2日、信頼できる医療専門職の友人たち25人に声を掛け、DC NETWORKを立ち上げました。

 オンラインの活動のため、むしろ場所を問いません。北は青森、南は佐賀まで、全国各地にいる友人たちが賛同してくださり、活動を開始するに至りました。

 私たちの活動は「ケアを担う方への支援」です。日々、ご自身のことよりも、誰かのケアを優先しがちなダブルケアラーの皆さんが、自分のことだけを考え、自分のことを語れる、普段背負っているものをちょっとだけ下ろして気持ちが楽になれる、そんな場所を提供したいと思い、DC Cafeと呼んでいる「ダブルケアカフェ」を運営しています。

 様々なフィールドで活躍している、専門性の高いメンバーですが、気さくで面白いキャラクターの方ばかりですので、気軽に遊びにいらしてください。

 

 支援活動と並行して、私たちは学術的活動も行っております。多くの医療専門職にもダブルケアについて知って欲しい、ダブルケアラーの皆さんへ支援が行き届きますようにとねがいを込めて、メンバーは本業においても、力を入れて活動しております。

 

 私は、育児と介護を行うダブルケアラーの皆様に優しい社会は、全ての人にとっても優しい社会であると考え、DC NETWORKのみならず、様々な活動に取り組んでおります。

 

 ダブルケア当事者支援団体の皆々様やダブルケア研究者の皆様とも連携をとりつつ、ダブルケアラーの皆様のお役に立てますと幸甚に存じます。

 引き続きDC NETWORKを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                             2022年9月18日

                             DC NETWORK代表

                             寺田由紀子

代表 寺田由紀子(てらりん)

助産師・看護師・公認心理師

大学教員(母性看護学)

看護学博士(Ph.D)

東京都板橋区在住

宮城県仙台市出身

帝京大学のHPで紹介されました

2024年3月9日(土)昼に、帝京大学板橋キャンパス内でDC NETWORK主催のイベントを開催しました。

詳細は、下記HPの記事をご覧ください。

2024年2月3日(土)午後に、板橋区内で当団体代表の寺田が講師を務めた講演会が開催されました。

詳細は、下記HPの記事をご覧ください。

DC NETWORK主催 イベントのお知らせ

DC Cafe(ダブルケアカフェ)のお知らせ

2024年のDC Cafe開催のお知らせです。


(終了)男性ケアラーチーム 2月4日(日)21時~オンライン

(終了)母子チーム 2月24日(土)13時半~オンライン

(中止)こどもチーム 3月2日(土)13時半~オンライン

(終了)精神チーム 3月25日(月)20時半~オンライン


2024年度(4月以降)は、毎月第3金曜日の夜21時~の定期開催となります。

対象はダブルケアラー&元ダブルケアラーの皆様です。ダブルケアの形態は問いません。

(2024年)

4月19日(金)21時~

5月17日(金)21時~

6月21日(金)21時~

7月19日(金)21時~

8月16日(金)21時~

9月20日(金)21時~

10月18日(金)21時~

11月15日(金)21時~

12月20日(金)21時~

(2025年)

1月17日(金)21時~

2月21日(金)21時~

3月21日(金)21時~


各専門チームのDC Caféは、定期開催のcaféと同日同時刻で開催します。

(2024年)

4月19日(金)21時~ がんチーム


母子チームとこどもチーム、ヤングケアラーチーム以外の専門チームcafé(呼吸、地域、認知症、精神、がん、男性ケアラー、産業保健)は、定期開催のいずれかの日程で開催されます。

「毎月第3金曜日の夜は、DC Café」と覚えていただけると幸いです。

お申し込みは、開催2日前の21時までとさせていただきます。


2024年3月まで開催のDC Caféは、下記チラシをご覧ください。

お申し込み方法は、DC Caféのページをご覧ください。

※終了したカフェの内容は、DC Caféのページまたはブログをご覧ください。

団体紹介フライヤー


書籍出版のお知らせ

中央法規出版様より2023年2月に出版されました。

DC NETWORKからは、代表の寺田、副代表の若松、そして柳が執筆しております。

ダブルケアやダブルケアラーを理解するための必携書となっております。

事例の解説がが非常にわかりやすく、おススメです!


DC NETWORK 連載記事

南江堂様が運営されております看護教育のための情報サイト「NurSHARE」にて、

DC NETWORKメンバーによる連載が2023年3月より2024年1月まで掲載されました。

最新記事「あとがき~ダブルケア支援のこれから」を紹介します。

看護教育のための情報サイト「NurSHARE」| 記事・コラム | 企画

検索メニュー探すシェアする2024.01.15寺田 由紀子(帝京大学医療技術学部看護学科 講師) 読者の皆様、全10回の連載記事をお読みいただきありがとうございました。多くの方がアクセスしてくださったようで、DC NETWORKメンバー一同、大変嬉しく思っております。  私たちの連載により、看護の現場で出会うダブルケアラーの姿がわかり、看護基礎教育にもつなげていただけることを願って記事を執筆してまいりました。看護教員や臨地実習指導者をされていると、「対象の個別性を尊重した看護」について学生たちに説明する機会が多いことと思います。連載を通して、目の前にいる対象者のみならず、ケアラーとなる対象者をケアする家族の背景も捉える必要性を再確認いただけたのではないでしょうか。 お陰様で、連載は1年近くに及びました。その間にもケアラー支援は着々と進んでおります。ダブルケアラー支援を語るときに、ヤングケアラーに関する課題も一緒に考える必要があることは連載第3回で述べました。  大人に代わって日常的に家事や家族の世話をするヤングケアラーの支援について、こども家庭庁は2023年12月26日、子ども・若者育成支援推進法に明記し初めて法制化する案を児童虐待防止対策部会に示しました。政府は2024年通常国会への同法改正案提出を目指しています1)。しかしながら、ダブルケアラーの中には、自分の子どもがヤングケアラーと位置づけられてしまうのでは、と懸念している方もいらっしゃいます。ヤングケアラーの認識が進むにつれ、逆に不安を感じる方もいることを知っていただきたいです。また、連載第5回の記事でも、医療的ケア児のきょうだい児についても説明しておりますので、ぜひこちらも併せてお読みください。 連載でも何度かお話ししてきたように、私たちはDC Caféというダブルケア当事者の集まるお話し会を主にオンライン上で開催しております。2023年は年間17回のカフェを予定し、14回開催し、27名の参加がありました2)。そのうち1回は、一番新しいチーム「がんチーム」のDC Caféで、初の対面開催を2023年5月に仙台で行いました3)。DC Caféは、当事者のみならず、元当事者や支援者の集まる場でもあり、元当事者の方は当時誰にも言えなかった思いを吐露してくださっております。また、支援者にとってもダブルケアラーの本音

www.nurshare.jp


DC NETWORK掲載記事

DC NETWORK代表の寺田が、医学書院様「看護教育」に執筆した記事です。

DC NETWORKメンバーとともに2022年9月に看護系学会の学術集会で交流集会を開催したときの様子が記されております。



メディア出演

2021年10月、NHK教育「すくすく子育て」様にて紹介されました。

2022年2月14日、関西テレビ「報道ランナー」様にて放送されました。

DC NETWORK代表が、全国のダブルケアラー支援者様とともに映像内に参加しております。